不動産の査定でよくある失敗談

 

1.はじめに

WEB上で「簡単な入力をするだけで査定価格がわかる」といったキャッチコピーを目にしたことはないでしょうか。簡単な入力をするだけで、すぐに査定価格がわかれば「資産価値を確認したい」という意味では便利かもしれません。また、最近では一括査定サイトを利用される方も多くなってきていますが、その場合、同時に複数の不動産仲介会社に個人情報が送信されてしまうというリスクが伴います。当然、不動産仲介会社は手数料欲しさに電話やメールなど、様々な手法を用いてアプローチしてくるでしょう。ここでは、不動産の査定を依頼した際、実際にあった失敗談をいくつか挙げていきたいと思います。是非、査定の際のご参考にして下さい。

2.思わぬ高値の査定に喜んでいたら

査定を依頼した際に思っていた以上に高い査定額を出してもらい、そのまま専任媒介契約を結びました。その後、不動産の売却活動をしてもなかなか内覧者が現れず月日だけが過ぎていき、そのタイミングで担当者から「売れないようなので価格を下げてみましょうか」との一言。その後は値下げの提案しかされず、最終的には想定以下の価格で不動産を売却せざるを得ない状態になりました。媒介契約を取りたいがために相場よりも査定額を高めに設定してくる不動産仲介会社も中にはいるので、不動産仲介会社を選ぶ際は多角的に判断をして慎重に選ぶようにしましょう。

3.大手不動産仲介会社だと安心していたら

査定をしてくれた会社が大手の企業なので安心して媒介契約を結び、売却活動を任せていました。しかし、いくら待てども不動産を買いたいという人は現れず、内覧者すら一人もいないという状態が続きました。一抹の不安を抱えて実際に売却活動をしている広告欄を見てみると、掲載している写真はとても汚く、キャッチコピーも小学生でも書けるような稚拙な文章でした。これでは問い合わせが来るはずもないと思いました。

4.一括査定サイトを利用してみたら

安易な気持ちで一括査定サイトへ依頼をしてみたら、複数の不動産仲介会社から連日のように電話がかかってくるようになりました。電話が繋がらないとメールも複数送られて来て少々煩わしくなってしまいました。いくつかの不動産仲介会社を厳選した上でお断りをする会社にはきちんと断り、話を進める会社とはきちんと話を進めるなど自分なりの線引きをきちんと行うことも必要となるでしょう。

5.根拠のない査定には注意する

査定を算出してもらう際に、なぜこの価格がついたのかを明確にしたいと思い担当者に聞いてみました。しかし、その根拠というものが不明瞭であやふやでした。他社の査定価格よりも価格が数段高い理由がわからないので依頼することを辞めました。査定を出してもらった場合、その根拠を明確に説明してもらうようにしましょう。現状物件のプラス要素やマイナス要素を明確にしてもらい、その根拠を把握しておくことは自宅の査定をしてもらい、家を売る上でとても重要と言えるでしょう。

この記事を書いた人

渡辺 知哉

設計事務所・大手ハウスメーカー・不動産ベンチャーを渡り歩き、ランディックスにジョイン。 設計事務所時代は戸建住宅をメインに設計しつつ、その他はビル・マンション・オフィス・ショップ等広く設計業務を担当。 ハウスメーカーでは営業・設計・IC業務を兼務。ベンチャーではリノベーションのワンストップサービス業務を担当。営業・設計の両面からサポートします。