おしゃれな注文住宅を建てる!押さえるべきポイントを解説

 

1.はじめに

生涯に1度あるかないかの注文住宅をおしゃれでかっこいい家にしたいという想いは、誰もが持っている共通認識ではないでしょうか。注文住宅と聞けば価格が高くてハードルも高いと思う人もいるかと思います。しかし、必ずしもそのようなことはありません。注文住宅を建てるまでの手順やノウハウをしっかりと把握しておけば、おしゃれな注文住宅を建てることも可能です。しかし、単におしゃれと言ってもおしゃれの定義は人それぞれ違うものです。誰が見てもおしゃれと感じる家を建てるには押さえておくべきいくつかのポイントがあります。この記事ではそのポイントについて書いていきたいと思います。

2.おしゃれな注文住宅とは?

おしゃれな注文住宅を建てると言ってもおしゃれの定義は人それぞれです。しかし、押さえるべきポイントというものは存在します。例えば、アジアンテイストの外観に北欧風のインテリアをコーディネートすることはデザイン的にも空間的にもミスマッチと言えるでしょう。注文住宅のコンセプトを決めたら極力、外観・内観・インテリアのテイストは統一することをおすすめします。子供部屋や地下室などに部分的なアクセントをつけるなど、意図したミスマッチを上手にコーディネートすることもおしゃれとしては工夫のしどころと言えるでしょう。

3.外観のポイント

注文住宅の外観には様々なタイプがあります。曲線を上手に使った優雅な外観から、直線が中心のシンプルでスタイリッシュな外観。コンクリートを打ちっぱなしにした外観やエレガントでクラシックなスタイルなど。近年では四角い家として知られているキューブ型住宅も多く見られるようになりました。注文住宅だからこそ自由度の高い家が建てられることを踏まえて、まずは自身の好みを知るということが大事ではないでしょうか。

また、好みの問題の他に「見た目」と「機能性」という2つの側面を考える必要があります。「見た目」は、家全体の形状や玄関・窓の配置、配色のバランスなどがこれに該当します。一方、「機能性」は耐震・耐久性や断熱性、そしてメンテナンスの頻度などが該当します。築年数が経過すると少なからず外壁のメンテナンスなどが必要不可欠となります。形状によっては日々、風雨に晒されたり雨水のハケが悪いことで雨漏りの可能性が高まります。これらを考慮した上で「見た目」と「機能性」の総合的な判断が必要となるでしょう。

3-1.曲線の外観
曲線を使った外観はあまり目にすることはないかもしれませんが、他の注文住宅と比べても見る人を魅了するだけのおしゃれなインパクトがあります。

3-2.コンクリート打ちっぱなしの外観
コンクリートの質感を生かすことによりスタイリッシュでクールな外観が人気です。コンクリートは防音効果が優れているのでシアタールームや音楽ルームを設けることも可能です。

3-3.四角い家(キューブ型住宅)
シンプルでスタイリッシュな外観が特徴的な四角い家(キューブ型住宅)は、凹凸が少ない単調的な箱型タイプの建物でありながら、見た目がおしゃれで近年高い人気を誇っています。

4.内装(内観)のポイント

おしゃれな内装を作り出すためにはまずベースを決めなければなりません。様々なテイストを混合させることも可能ですが、まずは目指すべき方向性を決めたほうが全体のバランスを取りやすくなります。よほどの拘りがない限り、ナチュラルなテイストやシンプルなテイストをおすすめします。その理由は、好みのテイストに変化があった時でも「ナチュラル」や「シンプル」なテイストの場合は対応がしやすいからです。

また、「和モダン」や「自然素材」を多く取り入れた内装も日本人には人気です。和モダンは、リビングの隅に畳スペースを設けたり、照明を和風にするなど、「和」のテイストが落ち着いた空間やスペースを演出します。また、自然素材の要素を取り入れることでおしゃれな空間だけではなく、落ち着きや安らぎをもたらす効果があるようです。

内装を決める際は、たくさんのアイデアを出して、優先順位を付けながら理想のデザインに近づけると良いでしょう。デザインを重視するあまり現実とかけ離れた空間ができてしまい、快適な生活を妨げるミスマッチを引き起こすこともあるので注意が必要です。それでは日本で代表的な内装インテリアの一部をご紹介していきたいと思います。

4-1.アジアンリゾート風
アジアンテイストの内装は、南国のリゾートホテルのようなイメージが近いです。長い時間を過ごすリビングでは癒しの空間を求める需要が高く、多くの人から人気を集めています。

4-2.和モダン
日本人に馴染み深い「和」のテイストは、若年層から年配の方まで幅広い層に支持されています。木材や畳・障子などをふんだんに使用した「和」の内装が、日本の風情と癒しの空間を演出します。この「和」のテイストに近代的なスタイリッシュさを加えたものが「和モダン」と呼ばれており、モダンでおしゃれな空間を演出しながら落ち着いた雰囲気を醸し出す「上質な和風モダン」として魅力があります。

4-3.シンプルナチュラル
「シンプル」と「ナチュラル」の良さをミックスさせたスタイルが「シンプルナチュラル」のテイストで、木の質感や自然のぬくもりを感じるあたたかさが特徴的です。ナチュラルインテリアは、リビング・ダイニング・キッチンなど、幅広い場所で合わせやすいため人気のスタイルとなっています。

4-4.ナチュラルモダン
ナチュラルモダンのデザインは最もスタンダードなテイストと言えます。多くのモデルルームはこのナチュラルモダンが基本的なテイストになっており、家具などのインテリアの選択肢も豊富なため、幅広い意味で無難なテイストと言えます。

4-5.エレガント
ヨーロッパを感じさせるエレガントなインテリアは、優雅で上品なイメージが魅力と言えるでしょう。床材やキッチンなど、インテリアの一部に大理石を使用するケースがしばしば見られますが、これらはエレガント加減をさらにアップさせるためのアクセントして役立っています。他のテイストと比較すると突出したインパクトは少ないものの、絶妙なバランスで「優雅」と「上品」が表現されているのが特徴的です。

4-6.北欧系
日本でも一定の支持がある北欧テイストの家では、おしゃれで温かみのある空間を演出することができます。北欧ならではの家具や食器・雑貨などをブレンドさせて作る「温もり」や「空間」は居心地の良さを演出するデザインとなっています。収納や機能性についても、デザインと両立させやすいことが特徴の1つです。

5.インテリアのポイント

インテリアには様々なテイストがあるため家族全員の好みを反映させることは難しいでしょう。だからと言ってそれぞれの部屋ごとにインテリアのテイストを変えていくということはあまりおすすめできません。特に同じフロアにある部屋やリビング・ダイニング、洗面所やお風呂場などは同じテイストで統一したほうが良いでしょう。

また、お気に入りの家具をとにかく並べていったらイメージと違う空間になったという声もあり、インテリアのコーディネイトを間違えると自分のイメージとは違う空間ができてしまうので注意しましょう。それではどのような点に注意をすれば良いのかいくつか例をあげてみたいと思います。

・インテリアに統一感を持たせる
・外観や内装とのテイストを合わせる
・メインのインテリアを決める
・やり過ぎない
・生活感をうまく隠す
・スケール感を間違えない

上記のポイントを意識しながら自分の好みのテイストを見つけて、それを中心にまとめ上げると統一感のあるおしゃれな空間ができあがります。インテリアは家とのバランスや調和がとれている事が大事です。自分が好きだと思えるデザインに拘りを持ってコーディネートすることをおすすめします。

6.まとめ

おしゃれな注文住宅と言ってもおしゃれのイメージや定義は人それぞれ異なるでしょう。そのため、施工事例や住宅カタログなどを見て自分のイメージを具体化させていくことが大切です。また、一過性の想いでテイストや機能性を決めることなくライフステージを考慮したデザインを検討することも重要となります。この記事ではおしゃれな注文住宅について、外観・内装(内観)・インテリアの3点から押さえるべきポイントを書いてきましたが、是非ご自身で納得のいく家づくりに役立てて頂けたらと思います。

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この記事を書いた人

渡辺 知哉

設計事務所・大手ハウスメーカー・不動産ベンチャーを渡り歩き、ランディックスにジョイン。 設計事務所時代は戸建住宅をメインに設計しつつ、その他はビル・マンション・オフィス・ショップ等広く設計業務を担当。 ハウスメーカーでは営業・設計・IC業務を兼務。ベンチャーではリノベーションのワンストップサービス業務を担当。営業・設計の両面からサポートします。